番外編 カニ蔵探偵社 事件発生(前編)

公開日:  最終更新日:2014/05/23

発寒北の「カニ蔵探偵社」は新年から大忙しだ。

プルルル・・・
ガチャッ「カニ蔵探偵社です。」

「あの~ おなかが空いたんですが、なにを食べたら良いでしょうか?」

「またあんたか!起龍のあんかけ焼きそばにしろと去年、教えただろうが。」

「あれから毎日、起龍のあんかけ焼きそばを食べてますが、さすがに違うものを食べたくなって・・・」

「少しは頭を使え!あんかけ焼きそばだけじゃなく、ラーメンランチがあるだろう!それにしろ!」

ガチャッ!

プルルル・・・
「はい カニ蔵探偵社」

「カニ蔵さん、新年から探偵社ネタとは手抜きじゃないですか?」

「なんだって?」(ちきしょう!バレてる!)

「手抜きですよね?」

「貴方がおかけになった電話はお客様の都合によりつながりません。」

ガチャッ!
(こんな嫌がらせ電話をする奴はだれだ。きっとあの塗装屋に違いない・・・)

プルルル・・・
「カニ蔵探偵社です。」

「ママが、家出してしまいました。探してください。」

「家出?原因はなにか心当たる事がありますか?」

「いいえ。ただ、ママが『朝ご飯食べてない』って言うので『ママはもう、ご飯を食べたよ』って言ったから怒ってしまったのかも・・・」

「なるほど。ちなみにママって、おいくつなんですか?」

「かなり高齢です。」

「それは、家出ではなく『徘徊』ですね。」

「ハイカイ? 」

「そう。徘徊です。」

「じゃぁ、ハイカイのママですね。」

!!!! バカモン!なんちゅうことを言ってるんじゃ!誤解が生じるだろ!

「え?何でですか?」

「間違っても、近所でそんな言葉を使っちゃいかんぞ!わかったな!」

ガチャッ!

「なんと恐ろしい事を言うやつだ。この辺に住んでいない人には意味不明だと思うが、この辺で飲み歩いている人にはピンときてしまう・・・。」

プルルル・・・
「カニ蔵探偵社です。」

「あの~ 起龍のラーメンランチには、しょうゆと塩があるんです。どちらがいいでしょう・・・」

「またあんたか!じゃあ、良い事を教えてやろう。50円アップすると、味噌ラーメンランチになるぞ。」

「それは、知りませんでした。メニューにも出てませんが・・・。」

「裏メニューだ。ただし、忙しい時に味噌ランチを注文すると怒られるから注意しろ。」

ガチャッ

プルルル

「はい。起龍です。間違えた カニ蔵探偵社です。」

「・・・・・・。」

「もしもし? カニ蔵探偵社ですが。」

「フフフ。・・・・遠隔操作ウィルスを送った。」

「なんだって?遠隔操作ウィルスだと?」

「今頃はもうウィルスに感染しているはずだ。」

「貴様!ウィルスはどこに感染しているんだ!目的はなんだ!」

「ウィルスに感染すると、俺の思うままに操作することができる。面白いだろ?ウッヒッヒ・・・」

「ふざけた野郎め!流雪溝に流すぞ!ウィルスを消すにはどうしたらいいんだ!」

「ウィルスを消すためには、謎解きしてもらう。一度しか言わないからよく聞けよ。」

「わかった。」

「発寒12条3丁目付近にいる猫の首輪にヒントを付けた。それを回収するとわかるよ。」

「何条何丁目だって?」

「バッキャロー!一度しか言わないって言っただろう。12条3丁目だ。」

「12条3丁目のイヌだな?」

「何回言わせるんだ!猫だって言っただろうに!」

「なんだって?あの辺の猫は近寄っただけで逃げる猫ばかりなんだぞ!捕まえるなんて無理だ。」

「そ、そうなの? これから付けに行こうと思ったんだけど・・・」

「ややこしい奴だな!よく考えてからもう一度電話しろ」

ガチャッ!

「なんて日だ! 無茶苦茶な電話ばかりじゃないか! なんて日だ!」

プルルル
「こちらカニ蔵探偵社」

「カニ蔵さん、探偵社ネタは手抜きですよね?」

「・・・・。 そ、そうだよ!手抜きだよ!あ~悪かったね。手抜きです。手抜き!」

「逆ギレですか?」

「この忙しい時にそんな電話をかけないでください。斉藤さん!」

「・・・。この電話は現在使用されていません。プープープー」

ガチャッ!

「自分で電話しといて、現在使用されていませんとはふざけた野郎だ。その上、プープープーとはなんだ。」

プルルル
「こちらカニ蔵探偵社」

「フフフ。・・・・遠隔操作ウィルスを送った。」

「それは、さっき聞いたよ!それで?」

「え? えーっと・・・。あのですね・・・。どこにウィルスを送ったかを知らせるヒントを・・・」

「あぁ、そうだったな。ヒントを教えろ。」

「ハツキタ商店街の”ある回転寿司店”の一皿にヒントが付いている。その皿を回収しろ。ヒッヒッヒッ。」

「なに?回転寿司ファミリーの事だな?でも、ファミリーは回転寿司だけど、寿司は回ってないぞ?」

「あ・・・そうなんですか?」

「おまえもイチイチ失敗するやつだな。もう一度出直せ!」

ガチャッ!

プルルル
「こちらカニ蔵探偵社。」

「先ほど電話したハイカイのママの件ですが・・・。まだ帰って来ません。」

「それは言うなって言っただろう!」

「すみません。心配になっちゃって・・・。どうしたらいいですか?」

「わかった。もう少し待って帰ってこなければ、私が探してあげよう。」

「わかりました。また電話します。」

ガチャッ!

プルルル
「こちらカニ蔵探偵社。」

「味噌ランチ美味しかったです。」

「わかってる。わかってる。そんな事で電話しないで下さい。いいですね?」

「はい。」

ガチャッ!

「なんて日だ!!」

ややこしい電話ばかりのカニ蔵探偵社。

遠隔操作ウィルス事件は解決するのか?

次回完結!「カニ蔵探偵社 事件発生(後編)」

思いがけない結末が待っている?! お楽しみに。

つづく

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