第22話 鶴の恩返し?

公開日:  最終更新日:2014/05/23

むか~しむかしから発寒北に「入富(いりとみ)寿司」という寿司屋さんがあるそうな。

入富寿司の入澤さんは人柄の良いご主人で、料理も美味しいと地元の会合にも良く使われる寿司屋さんじゃそうな。

ある日、ご主人の入澤さんが寿司の仕込みをしていたときの事じゃった。

店の入り口の方から何やら声がする。

入澤さんは「誰だろうこんな時間に」そう言って入り口のドアを開けてみた。

「な!なんだ?」

入澤さんボー然としてしまった。

どこかの知らないおっさんが、店の前に立っているではないか。

「私は先日、罠にかかっているところを入澤さんに助けてもらったもらった鶴です。」

「え!え~!? 私は鶴なんか助けてませんし、普通、そういうのはキレイな女性じゃないと!どう見てもヘンタイですよ?」

「そんなこと言わないで下さい。鶴だってオスもいるんですから。」

「そ・・・そりゃそうだろうけど・・・。とにかく、私は鶴を助けてませんから人違いです。」

「いえいえ。多分、貴方です。助けてもらったお礼に、贈り物をさせてください。では入らせて頂きますね。奥の部屋を使わせて頂きますので、絶対に覗かないで下さい。」

「すごい迷惑な人だな・・・いや、迷惑な鶴だな。勝手に奥の部屋に入っていったぞ?」

しばらくすると奥の部屋からゴソゴソと物音がしてきたのじゃ。

「何の音だろう?とても気になって仕事ができないよ」

”絶対に覗かないで”と言われたのだが、覗いて見ることにしたのじゃった。

戸を少しだけ開けて中を見ると、なんと・・・

おっさんが中で、店のお酒を勝手に飲んでいたのじゃった。

「おい!おっさん!何を飲んでるんだ!」

「あ!絶対に覗かないで下さいっていったじゃないですか。約束を守ってください。」

鶴だというおっさんは逆ギレ気味に言うと、また戸を閉めてしもうたのじゃ。

またしばらくすると、「おっさん鶴」が引きこもっている部屋からゴソゴソと物音がしてきた。

ご主人は少し気になったが、仕事の準備に忙しいので無視することにしたのじゃった。

しばらくすると、「おっさん鶴」の声が聞こえたのじゃ。

「私の羽で作った布が織り上がりました。どうぞこの布を売りに行って大金持ちになってください。」

入富寿司のご主人は、大喜びして

「おぉ!ありがとう。自分の身を削って布を織り上げてくれたんだね。早速、布を見せてくれ。」

と言ったのじゃった。

部屋の戸がゆっくりと開いて、布を持った「おっさん鶴」が出てきたのじゃそうな。

その布は、明らかに使い古しの汚い雑巾じゃった。

「おっさん鶴」は、その布を差し出しながらこういったのじゃ。

「自分の羽を抜いてこの布を織りました。」

と言ったのじゃった。

「そんなになるまで、自分の羽(毛)を使ってくれたのか?」

人柄の良い入澤さんは、「おっさん鶴」の言葉を信用したのじゃった。

「はい。助けてくれたお礼ですので・・・。」

「これは、大切に使わせていただくよ。気をつけて帰るんだよ?」

「わかりました。失礼します。」

そういうと、鶴は店を出て行ったのじゃった。

10分後、入澤さんは鶴のおっさんに騙された事に気がついたのじゃった。

「あいつめ!勝手に店の酒を飲んで、雑巾だけ置いて帰りやがったな!今度また鶴のフリして来たら警察につきだしてやるぞ」

それから、数日後・・・・・

入澤さんが、開店準備しているときじゃった。

「ごめんください。」と入口の方から声がする。

行ってみると・・・・

「私は、先日助けていただいたメイドです。ご主人さま~」

入澤さんはさすがにこう言ったそうじゃ

「お願いですから、帰って下さい。」

めでたし めでたし

☆入富寿司☆
札幌市発寒11条4丁目8-4  TEL011-661-3761
定休日:火曜日 営業時間:11:00~22:00

美味しいお寿司を食べに来て下さい。
新鮮なネタをご用意してご来店をお待ちしております。

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